「クレジットカードって絶対必要なの?」と知人に聞かれたのは去年の秋のことだ。その知人、意図的にクレジットカードを持たずに生活していて、最近いくつか困った場面が出てきたと言っていた。
話を聞いてみると、住まい探しで選択肢が狭まった、海外のサブスクが使えないケースがあった、など。一方で日常的な買い物では全然問題ないとも言っていた。日本に10年住んでいる身として、この「カードなし生活の現実」について思うことがある。
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日常の買い物では現金で問題ない、でも…
結論から言うと、日本でクレジットカードなしの生活は可能だ。でも楽かどうかは別問題だ。
コンビニでも小さな飲食店でも、現金があれば困ることはほぼない。2023年のデータを見ると、日本の現金決済比率はまだ20%を超えていて、先進国の中では高い方らしい。ただし、これはあくまで日常的な買い物の話で、問題は別のところにある。
賃貸物件を探す時に壁が出てくる
知人が一番困ったのがこれだったらしい。賃貸物件を借りる時にクレジットカードが必要になるケースが増えてる。特に保証会社を使う場合、家賃の支払い方法がクレジットカードのみという物件が珍しくない。気に入った物件があったのに借りられなかった、という経験をして選択肢がかなり狭まったそうだ。
ネットショッピングが少し面倒になる
Amazonや楽天での買い物も、カードがないと代引きや銀行振込、コンビニ払いになる。手数料がかかったり配送に時間がかかったりする。コロナ禍以降にネットショッピングの利用が増えた分、この不便さは以前より大きくなった気がする。
キャッシュレス化が進む中で困ること
サブスクサービスの壁
NetflixやSpotify、Adobe Creative Cloudなど、今やほぼクレジットカード決済が前提のサービスが多い。デビットカードで代用できる場合もあるけど、対応していないサービスもある。特に海外のサービスは日本のデビットカードを受け付けないことがある。これは実際に困った経験がある。
緊急時に対応が難しくなる
急な出張や旅行、予期しない医療費。クレジットカードがあれば一時的にでも対応できるけど、現金オンリーだとATMを探したり銀行の営業時間を気にしたり。深夜や休日にトラブルが起きた時の差は意外と大きい。
カードなしで生活する現実的な方法
デビットカードが一番現実的な選択肢
VisaやMastercardブランドのデビットカードなら、クレジットカードが使えるお店の多くで利用できる。口座残高の範囲内でしか使えないから使いすぎる心配がない。ただしガソリンスタンドや一部のサブスクサービスでは使えないこともある。
プリペイドカードも使える
KyashやauPAYプリペイドカードなど、チャージ式のカードも便利だ。現金でチャージできるし、ネットショッピングでも使える。ポイント還元があるカードもあって、現金払いよりお得になることもある。
電子マネーとQR決済の組み合わせで対応できる場面は増えた
Suica、PASMO、nanaco、PayPay、d払いなど、これらを組み合わせることで現金がなくても困らない場面は確実に増えた。特に交通系ICカードは電車・バスはもちろんコンビニやスーパーでも使えて、これだけは絶対に持っておいた方がいい。
現金派が知っておくべき現実
日本に10年以上住んでいて感じるのは、確実にキャッシュレス化は進んでるということ。でも完全に現金が使えなくなることはないと思う。ただし選択肢は狭まっていく。
セキュリティへの不安でカードを持たない人もいる。「不正利用が怖い」「使いすぎてしまう」という心配は理解できる。でも最近のクレジットカードは不正利用への補償が充実してるし、現金を大量に持ち歩く方がリスクが高い場面もある。
現金だけでも生活はできる。でも選択肢が限られたり手間が増えたりするのも事実。デビットカードやプリペイドカードなどの代替手段を持っておくだけで、多くの不便は解消できると思う。完全な「クレジットカードなし生活」にこだわる必要はないかもしれない。


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