先週、近所のガソリンスタンドの前を通ったら価格表示が「177円」になってた。去年の同じ時期は確か160円台だったと思う。…あれ、もっと安かったかな。正確には忘れたけど、明らかに上がってるのはわかる。
給油しながらスタンドのおじさんに「高くなりましたね」と言ったら、「これでも補助金あるからマシなんですよ」と返ってきた。補助金込みで177円。なくなったら、ということを考えると少し怖くなった。
原油価格が1バレル100ドルを突破したのは2026年3月12日のことだ。2022年のウクライナ侵攻以来の高値という。背景には米・イスラエルとイランの緊張、ホルムズ海峡封鎖への懸念がある。3月9日にはWTI(米国の原油先物指標)が一時119ドル台まで上昇した。その後いったん下がったが、3月30日現在では再び95ドル台まで戻している。
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ガソリン価格は補助金がなければ235円になってた
野村総研の試算では、原油100ドル時にガソリンが約190円/Lになるとしている。実際には補助金効果で3月24日時点では177円台に抑えられているが、補助金がなければ235円/Lに達していた計算になる。
235円。嘘でしょ。
原油が1ドル上がると、ガソリンが約1円上がる計算になっている。100ドルラインをしばらく維持するようなら、190円台は現実的な水準だ。
うちは車が1台ある。週に2〜3回、仕事や買い物に使う。月の走行距離は確か700〜800kmくらいだったと思う。燃費が15km/L前後だとして、月50〜55Lくらい給油する計算になる。
今の177円が190円になったら、月あたりの差額は650〜715円。補助金が完全になくなって235円になったら、月あたり2,900〜3,200円の増加になる。年間で3万5,000円超。これはかなり痛い。
補助金の今後が不透明すぎる
政府はガソリン補助金の継続を表明して、予備費8,000億円を投入するとしている。石油備蓄も放出中で、民間15日分と国家1ヶ月分を使っている。IEAも3月11日に過去最大4億バレルの備蓄放出を決定した。
この対策の効果で、4月上旬はガソリン価格を170円台で維持できる見込みとされている。
ただ、補助金はいつまでも続くわけじゃない。財源にも限りがある。いつかはフルコストで払う日が来るということを、頭の片隅に置いておく必要がある。
電気代・ガス代への影響——こっちは3〜4ヶ月遅れで来る
原油高の影響は電気代やガス代にも波及する。ただ、ガソリンと違って3〜4ヶ月のタイムラグがある。燃料費調整制度という仕組みで、過去の原油価格を参照して翌月以降の電気代が決まるからだ。
試算では電気代は原油上昇率の約2割、ガス代は約2〜3割上昇するとされている。原油30%上昇のシナリオだと電気代は6%アップになる。
平均世帯の電気代が月13,206円として、6%上がると約792円の増加。年間で約9,500円。うちは月12,000円くらいなので、6%だと720円アップ、年間8,640円の増加になる計算だ。
ガス代も500〜1,000円は増える見込み。光熱費だけで合計すると月1,300〜2,500円の負担増になってしまう。
キツい。
電気代は使い方次第で多少コントロールできるけど、寒い日や暑い日に無理して節約すると体を壊す。去年の夏、それをやって後悔した経験があるから、健康コストと節約のバランスは慎重に考えたい。
食費・日用品への波及が一番見えにくい
原油高で見落とされがちなのが、食費や日用品への影響だ。物流コストが上がれば食料品の価格に転嫁される。農業や漁業も燃料コストが増えるから、国産食品も値上がりする。
試算では食費は月3,000〜5,000円の増加が予想されている。これが一番読みにくい。ガソリン代は給油量から計算できるけど、食費への波及は商品によってばらつきが大きい。
近所のスーパーで3月に入ってから、野菜コーナーの値札が上がってるのが目に見えてわかる。レタスが138円から178円になってて「え」と思ったのは先週のことだ。キャベツも高いし、ほうれん草も。これが原油だけの影響かどうかはわからないけど、体感として物価は確実に上がってる。
結局、家計への影響をまとめると
標準世帯での試算を整理すると:
ガソリン代:月2,000〜4,000円増(車使用世帯の場合)。電気代:月800〜1,500円増。ガス代:月500〜1,000円増。食費・日用品:月3,000〜5,000円増。
合計すると月6,000〜12,000円の家計負担増。年間に換算すると7万2,000円〜14万4,000円の増加だ。
下限の6,000円でもきつい。上限の12,000円なら、家計の組み換えが必要なレベルだと思う。
最悪のシナリオも考えておく
ホルムズ海峡が完全封鎖されるような状況になった場合、原油が140ドルまで上昇する可能性があるという。そうなるとガソリンが300円を超えてしまい、GDP▲0.65%押し下げというスタグフレーションのリスクが出てくる。
正直、そこまでいくと家計の節約だけでは対応できない。政策的な介入が必要になる領域だ。早く中東の情勢が落ち着いてほしいと、祈るような気持ちでいる。
今からできることをリストにしてみた
指をくわえて見てるわけにもいかないから、今からできる対策を考えてみた。
まず車の使い方の見直し。近場の買い物は自転車か徒歩にする。週2〜3回の給油が週1〜2回に減るだけで、月1,500円くらい変わる。九州は自転車で動けるくらい地形が平坦なので、これは現実的にできる。
電気は使用時間を意識する。就寝前の主電源オフ、使っていない部屋の電気をこまめに消す。劇的な効果はないけど、積み重ねると月200〜300円は変わる。
食費は旬の野菜を中心に買う。旬のものは値上がりしにくい傾向がある。あとは特売日を把握して、まとめ買いを徹底する。これも習慣になれば意外と続く。
根本的には、原油価格の動向は僕たちにはコントロールできない。できるのは「コントロールできる部分に集中する」ことだけだ。それだけでも、月の出費を2,000〜3,000円くらいは変えられると思う。全部を相殺はできなくても、知ってるのと知らないのでは違う。


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