7月から出国するたびに3,000円取られる話、知ってた?出国税3倍になる前に知っておくべきこと

日本情報

7月1日から、日本を出るたびに3,000円取られる。

先月、妻と「夏にどこか行く?」って話をしていて、何気なくスマホで航空券を調べてた。そこで出国税の話が出て、「え、3倍になるの?」と二人でしばらく固まった。1,000円がいつの間に3,000円になったんだ……いや、まだなってないけど、なる予定らしい。7月1日から。

知らない人、結構いると思う。僕も妻に言われるまでちゃんと把握してなかった。航空券代に自動的に上乗せされる税金なので、わざわざ調べない限り気づかない仕組みになってる。でも家族旅行の計画を立ててる人には、今から知っておいたほうがいい話だ。

a group of people walking through an airport

Photo by Pim de Boer on Unsplash

そもそも出国税って何だっけ

正式名称は「国際観光旅客税」。2019年1月から導入された税金で、日本を出国する全員に課せられる。日本人も外国人も関係ない。飛行機でも船でも、日本を離れるたびに払う仕組みだ。

今は1回1,000円。航空券代に自動的に含まれているので、チケット買う時に特別な手続きはいらない。ただ値上がり後は3,000円になる。同じ構造で、ただ金額が3倍になる。

導入当初、1,000円って金額を聞いて「まあそのくらいなら」と思った記憶がある。でも3,000円になると話が変わってくる。特に家族旅行だと。

家族4人で海外に行くと負担増は8,000円

計算してみると、単純に分かりやすい。

今まで:4人×1,000円=4,000円
7月以降:4人×3,000円=12,000円

差額は8,000円。往復だと考えると……いや、出国税は出国時だけだから片道計算でいいのか。帰国時は日本に入るので関係ない。というわけで1回の旅行で8,000円の負担増。

8,000円あれば、空港で昼食食べて、お土産少し買えるくらいの金額だ。「そのくらいいいか」と思う人もいると思う。でも旅行の全体コストに足したら、じわっと重い。GWや夏休みの旅行、コスト感が変わる家庭は多いんじゃないかな。

ちなみにビジネスクラスは5,000円に引き上げる案もあったらしいが、航空会社の事務負担増加を理由に見送られたそうだ。エコノミーだけで一律3,000円になる見通し。

a passport and a boarding pass are on a bag

Photo by CardMapr.nl on Unsplash

なぜ3倍になるのか:オーバーツーリズム対策という名目

政府・与党の説明によると、主な目的はオーバーツーリズム対策と地方への観光客誘導だ。京都や富士山周辺など、有名観光地の混雑が慢性化していて、その対策費用に充てるとしている。

年間の増収見込みは約3,500億円。そのうち2,100億円ほどがオーバーツーリズム対策に使われるらしい。残りはアウトバウンド(日本人の海外旅行促進)やパスポート手数料引き下げなどに充てるとのこと。

…いや、これちょっと引っかかるんだよな。日本から出る人に課税して、その税収を外国人の観光地混雑対策に使う、という構図が分かりにくい。パスポート手数料の引き下げで「お返し」するという説明もあるが、利用頻度によってはトータルで損する人もいると思う。

不満の声も一部出ていて、「外国人にも課税するならまだしも、日本人の海外旅行に課税して国内観光対策に使うのはおかしい」という意見もある。まあ、制度として決まったものを今さら言ってもしょうがないんだけど。

7月1日前の旅行なら関係ない?→予約タイミングに注意

「じゃあ7月前に予約すれば旧料金のまま?」という疑問が出てくる。

答えは:出国日が基準。予約した日じゃなくて、実際に日本を出る日が7月1日以降なら3,000円になる。

つまり今から6月末までに出国するなら1,000円のまま。7月1日以降の旅行は、たとえ今すぐ予約しても3,000円になる(航空会社側が調整済みの料金で販売することになる)。

GWはセーフ。7月以降の夏旅行はアウト。という感じで考えると分かりやすいかも。

アジア近隣の出国税と比べるとどうなのか

「3,000円って高いの?安いの?」と気になったので調べてみた。

韓国は出国納付金という制度があって、日本円換算でだいたい1,000〜1,500円前後。空港使用料と合わせると数千円になるが、出国税単体で見ると日本より安い水準だ。台湾は空港サービス費という形で取られていて、これも日本円で500〜800円程度。タイに至っては、かつては出国税があったが2019年に廃止されてゼロになった。

……マジか。タイは廃止してるのか。

アジアの主要国と比較すると、3,000円への引き上げ後の日本は「高い方」に入る。シンガポールやオーストラリアは空港税が高いので単純比較はしにくいが、純粋な出国税という意味では日本が3,000円になると上位に来る。旅行者にとっては「日本出発が一番コスト高い」という状況になるかもしれない。

外国人旅行者がたくさん来てる今、出国税が高くなっても大きな問題にはならないかもしれない。でも日本人が海外に出るコストが上がるのは、単純に痛い。

夏休みに家族旅行を計画している人へのシミュレーション

僕の家は4人家族で、今年の夏は子どもたちを連れて東南アジアに行こうという話が出ている。台湾か、タイか、バリか。まだ決めていないが、先週末に試算してみた。

航空券が往復で1人4万〜5万円、ホテルが4泊で1人あたり1万5千円として、家族4人だと全部で25〜28万円くらいになる。そこに出国税が4人×3,000円=12,000円加わる。去年の感覚で見積もっていたら4,000円少なく計算してしまうことになる。

12,000円って、現地でちょっとしたディナーが食べられる金額だ。子どもと食べるちょっといいシーフード料理、みたいな。それが税金で消える、と思うとじわっと来るものがある。

もちろん旅行自体を諦める金額じゃない。でも「予算内で収まると思ってたのに、なぜか足りない」という事態は避けたい。夏の旅行計画を立てている人は、今の段階で出国税3,000円×人数分を必ず予算に入れておくことを勧める。

GW旅行は今すぐ動いた方がいい理由

GWの海外旅行は出国税がまだ1,000円のまま。ただし、GWの航空券は毎年早い段階で埋まる。4月に入った今、人気路線は残席が少なくなってきている時期だ。

出国税の節約効果(家族4人で8,000円)を考えると、GWに行けるなら今すぐ動く価値はある。逆に言えば、GWを逃して夏休みにずれ込むと、出国税込みで2〜3万円追加になることもある。

7月以降に旅行するなら旅行保険の見直しも

出国税の話とは少しずれるが、旅行コスト全体を見直すなら旅行保険も確認しておきたい。クレジットカードの付帯保険で間に合う内容かどうか、事前にチェックする価値はある。出国税が上がる7月以降は、諸々のコストを一度棚卸しするタイミングとして悪くない。

日本在住10年の僕が思うこと

九州に移住してきたのは2015年だから、もうすぐ11年になる。その間に日本の税制や制度が少しずつ変わっていくのを体感してきた。

出国税が導入された2019年、正直あまり気にしてなかった。1,000円だし、と思っていた。でも今回の3倍引き上げで「あ、これ気にしないといけない規模になったな」と感じた。

日本に住んでいると、年に1〜2回は実家や別の国への旅行がある。家族全員分となると毎回1万2,000円の出国税。年に2回旅行すれば合計2万4,000円。昔は「旅行費用」として意識していなかった項目が、今後はそれなりのコストになってくる。

とはいえ、日本の入国時は課税されないし(帰ってくる分は払わない)、旅行そのものが禁止されるわけじゃない。3,000円を許容できるかどうかは人それぞれだけど、少なくとも「知らなかった」では済まない金額になってきた。

Couple loading luggage into a blue car

Photo by Holiday Extras on Unsplash

対策というほどのものはないが、知っておくことは大事

節約術とか裏技とかは、正直ない。払わなくていい方法はない。

ただ、旅行計画を立てるうえで知っておくべきことをまとめると:

施行日は2026年7月1日(出国日基準)
対象は日本から出国する全員(日本人・外国人問わず)
金額は1人3,000円(エコノミー・ビジネス同額)
航空券代に自動加算(手続き不要)
GWの海外旅行はまだ1,000円のまま

夏に家族で海外旅行を考えている人は、旅行費用の試算に3,000円×人数を加えておいた方がいい。「なんか航空券高くなったな」と感じた時、それが出国税の値上げ分だと分かるだけでも違う。

パスポート手数料の引き下げも合わせて確認を

政府は出国税引き上げとセットで、パスポートの申請手数料を引き下げる方針も示している。現在は10年用が16,000円、5年用が11,000円(12歳未満は6,000円)となっているが、これを下げる方向で検討中だ。

ただ、パスポートは5〜10年に一度しか更新しない。そのタイミングで手数料が下がっても、毎年出国する人には出国税値上げの方がインパクトが大きい。差し引きで得になるかどうかは、旅行頻度次第だと思う。

7月まであと3ヶ月。GWで海外へ行くなら、今が動きやすいタイミングかもしれない。

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