GWの映画館、何を見ようか迷ってた。そこに『プラダを着た悪魔2』が来た。
正直、続編と聞いた瞬間は「大丈夫か?」と思ったのも事実だ。20年ぶりの続編って、ほとんどの場合は失望で終わる。期待値が高い分だけ、落差がキツい。でも今回は違う予感がした。メリル・ストリープがミランダとして戻ってくる。アン・ハサウェイがアンディとして戻ってくる。エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチも。監督も前作と同じデビッド・フランケルで、脚本もアライン・ブロッシュ・マッケンナ。つまりチームごと戻ってきた。
これは見るしかない。
2006年に公開されたあの映画を、初めて観たのは高校生のときだった。ミランダの冷たい目線と、アンディが少しずつ変わっていく様子が頭に残って、何年もあの映画のことを思い出していた。あれから20年経った今、続きを観られるなんて、正直思ってもいなかった。
『プラダを着た悪魔2』とは──公開日・あらすじ・基本情報
まず基本情報を整理しておく。
『プラダを着た悪魔2』(原題:The Devil Wears Prada 2)は2026年5月1日(金)に日米同時公開されるアメリカ映画だ。制作は20世紀スタジオで、監督はデビッド・フランケル、脚本はアライン・ブロッシュ・マッケンナ。前作のコアスタッフが揃って帰ってきた点が大きい。
4月20日にニューヨークでワールドプレミアが行われ、現地での評価はロッテン・トマトで79%(批評家120人)、メタクリティックでは61点(批評家46人)。「概ね好意的」という評価でのスタートとなった。
20年ぶりの続編──前作はいつ・何の映画だったか
2006年公開の『プラダを着た悪魔』は、ローレン・ワイズバーガーの同名小説(2003年)を原作にした映画だ。ニューヨークの一流ファッション誌「ランウェイ」のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのもとで、文学志望の新入りアシスタント・アンドレア(アンディ)・サックスが翻弄されながら成長していく物語だった。
世界興行収入は約3億2600万ドル。メリル・ストリープがゴールデングローブ賞主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)を受賞し、アン・ハサウェイの代表作のひとつにもなった。衣装デザインはアカデミー賞にノミネートされ、ファッション映画の金字塔として語り継がれている。
20年か。
それだけの時間が経っていても、ミランダの「That’s all.」という一言を覚えている人は多いはずだ。
2026年5月1日・日米同時公開の背景
今回、日米同時公開というのは注目ポイントだ。GWという日本の大型連休に合わせたタイミングでの公開は明らかに意図的で、日本市場を重視した判断と見ていい。前作も日本でのヒットは大きく、20年越しの続編に対してどれだけの観客が集まるか、配給側も相当な期待を持っているはずだ。
キャスト情報──メリル・ストリープとアン・ハサウェイは戻ってくるか
答えから言う。戻ってくる。全員で。
これが今作の最大の魅力のひとつだ。「続編ではオリジナルキャストの半分が変わっている」というよくある話ではなく、主要メンバーがごっそり揃って帰ってきた。
ミランダ役メリル・ストリープの「今回の変化」
メリル・ストリープが演じるミランダ・プリーストリーは、今作でも「ランウェイ」の編集長だ。ただし状況が前作とは大きく違う。
ファッション誌というメディアのあり方が根本から揺らいでいる時代に、ミランダは自分のやり方でどう立ち向かうのか。前作では冷酷な支配者として描かれた彼女が、今作では「危機に瀕した人間」としての一面を見せる。メリル・ストリープが語ったインタビューによると、「今回のミランダには20年前とは異なる柔らかさがある」という。それが計算なのか、本心なのか、それも映画の見どころだ。
泣きそう。
アンディ役アン・ハサウェイ20年後の姿
アン・ハサウェイ演じるアンドレア・サックスは、前作でランウェイを去り、ジャーナリストとしての道を歩んでいた。20年後の今作では、報道記者として活躍する彼女がいる。ファッション業界とは距離を置いた場所で、自分の信じた仕事をしてきた人間として登場する。
衣装替えは47回以上と伝えられている。スタイリストへのインタビューによれば、今作のアンディのファッションは「若い頃の模倣ではなく、20年で培った彼女自身のスタイル」として設計されたという。前作で「やっとおしゃれを覚えた新人」だったアンディが、今度は自分の軸を持った大人として戻ってくる。それがどんな衣装で表現されているのかも、スクリーンで確認してほしい。
新キャストと追加された登場人物
前作から続くメリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント(エミリー役)、スタンリー・トゥッチ(ナイジェル役)に加え、今作では新たなキャストが加わった。
- シモーネ・アシュリー
- ルーシー・リュー
- ジャスティン・セロー
- ケネス・ブラナー
- B・J・ノヴァク
- ポーリーヌ・シャラメ
- レイチェル・ブルーム
- パトリック・ブラモール
ケネス・ブラナーの起用は予告段階から話題になった。彼が演じる役の詳細はネタバレになるので控えるが、物語の鍵を握る人物であることは間違いない。
あらすじ・ストーリー──20年後の世界で何が起きるか(ネタバレなし)
大まかなあらすじだけ書く。ネタバレはしない。
舞台はニューヨーク。かつての「ランウェイ」は存続の危機に瀕していた。デジタルメディアの台頭、SNSによる情報流通の変化、広告モデルの崩壊。ミランダとナイジェルが窮地に立たされていることを知ったアンディは、報道記者から「ランウェイ」の特集エディターという役職で復帰することになる。
さらにアシスタント時代の同僚だったエミリーが、今や高級ラグジュアリーブランドの幹部として登場する。そのブランドの資金援助が「ランウェイ」の存続を左右するという構図の中で、アンディ、ミランダ、エミリーの三者の関係が再び交差する。
ただの懐かしさで作られた続編ではない、ということは予告編を観るだけでも伝わる。20年後のニューヨーク、20年後のファッション業界、20年後の三人の女性、というリアルな「今」を描こうとしている。
脚本家のアライン・ブロッシュ・マッケンナはインタビューで「ファッションとジャーナリズムの世界が、前作を撮影した2005年から劇的に変化していることを改めて認識し、その困難な状況を、今も多くの人に愛され続ける登場人物たちが何とか乗り超えていこうとするストーリーを考えた」と話している。
前作との比較──「あの名シーン」は続編でどう変わったか
前作を好きだった人間として、「あの映画の空気感が保たれているか」が一番気になるところだ。
ファッション業界の変化をどう描くか
2006年当時の「ランウェイ」は圧倒的な権威だった。一流誌に載ることがブランドの格を決め、編集長の一言がトレンドを動かした。あの時代のファッション業界の構造が、映画のドラマを生んでいた。
2026年の今は違う。インフルエンサーが一晩でブランドを有名にし、サステナビリティへの意識が高まり、ファストファッションへの批判も強まった。印刷媒体の広告収入は激減し、紙の雑誌そのものの存在意義が問われている。
今作はその変化を正面から取り上げているらしい。「ランウェイ存続の危機」という設定自体が、この20年間のファッション業界の現実を反映している。前作が「業界の華やかさの中での成長物語」だったとすれば、続編は「変わりゆく業界の中での、それでも変わらない何か」を描いているようだ。
「働く女性」の描き方、2006年と2026年の違い
前作の『プラダを着た悪魔』は、公開当時から「働く女性の葛藤」を描いた映画として評価されてきた。仕事と私生活のバランス、上司との関係、キャリアを選ぶことの代償。2006年時点での問いを、アンディというキャラクターを通して見せていた。
20年後の今作では、その問いの形が変わっている。アンディはすでに選択をした人間として登場する。ミランダは20年間ずっと「ランウェイ」の頂点にいた人間として登場する。エミリーは別の業界でトップに立った人間として登場する。全員が、それぞれの道を歩んだ20年後の姿で再び集まる。
「どちらを選ぶか」という物語から、「それぞれの選択の先に何があったか」という物語へ。これが2006年と2026年の一番大きな違いかもしれない。ファッション評論家の宮田理江氏は「今作は、アイコンが何十年にもわたって自身の力、存在感、活力を高めていく姿に焦点を当てている」と指摘している。
…いや、これはちょっと言いすぎかもしれないけど、観る前からここまで期待が高まる映画は久しぶりだ。
見どころ5選──映画館で絶対注目してほしいポイント
観る前に押さえておくと、より楽しめるポイントを5つ挙げる。
1. メリル・ストリープの「氷の中の揺らぎ」
前作でミランダは完璧な氷の女王だった。今作では、その氷がほんの少しだけ溶けかけている瞬間があるらしい。どのシーンで、どのように、というのは実際に観てほしい。メリル・ストリープの演技の精度は20年前と変わっていない、むしろ深みが増しているという声が多い。
2. アン・ハサウェイの47回の衣装チェンジ
前作でも衣装は大きな話題になったが、今作でアンディは47回以上の衣装替えをするという。スタイリストへの取材で明らかになった数字で、それぞれの衣装が彼女の現在の立場と心理状態を反映して設計されている。ファッション好きは全カットをチェックしてほしい。
3. エミリー・ブラントとアン・ハサウェイの再会シーン
前作でアンディとエミリーの関係は決して友好的ではなかった。今作では両者が「ランウェイ存続」という共通の目標の前に再び交わる。この再会のやり取りが今作最大の見どころのひとつと評されている。
4. ケネス・ブラナーの存在感
新キャストの中でケネス・ブラナーの役回りが特に注目されている。予告でも印象的なシーンが切り取られており、物語の核心に関わる人物であることは確かだ。
5. 20年後のニューヨークの描写
前作同様、今作でもニューヨークのファッション業界の空気感が丹念に描かれている。SNS時代のランウェイ編集部がどんな場所になっているか、というのも、業界を知っている人間には見応えがあるはずだ。
GW映画として見るべき理由──上映館・チケット情報
2026年のGW、映画の選択肢はそれなりにある。その中でなぜ『プラダを着た悪魔2』を選ぶべきか。
理由はシンプルで、「20年後に同じキャストで続編を観られる機会」は、そうそうない。前作が好きだった人間にとっては、もう一度あの世界に入れるチャンスだ。前作を知らない人でも、公開初日の評価を見る限り単体で楽しめる作りになっているようだ。
上映館については、イオンシネマ、シネマシティ、109シネマズ、シネクイント(渋谷・WHITE)など全国の主要映画館で公開される。チケットは各映画館の公式サイトやアプリから購入可能で、GW中は混雑が予想される。特に公開初日(5月1日)から週末にかけては早めの予約をおすすめしたい。
上映は字幕版と吹き替え版の両方が選べる。メリル・ストリープのミランダを日本語吹き替えで聴くのも一つの楽しみ方だ。ただ個人的には、あの独特の話し方のニュアンスは字幕で観るのが好きだ。
GW中に一本だけ映画館に行くなら、これで間違いない。20年前の自分に教えてあげたい──「あの続編、ちゃんと作られるよ」と。
よくある質問(FAQ)
Q: 『プラダを着た悪魔2』の公開日はいつですか?
A: 2026年5月1日(金)に日米同時公開です。GWのタイミングに合わせて日本でも同日に劇場公開が始まります。イオンシネマ、109シネマズなど全国の主要映画館で上映されます。
Q: メリル・ストリープとアン・ハサウェイは続編にも出演しますか?
A: はい、両名とも出演しています。前作のメインキャスト4名(メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ)が全員揃って続編に登場します。監督・脚本家も前作と同じスタッフです。
Q: 前作を観ていなくても『プラダを着た悪魔2』は楽しめますか?
A: 公開初日の評価によれば、前作を知らなくても単体で楽しめる作りになっているとの声が多いです。ただし前作を観ていると登場人物の関係性や20年間の変化がより深く理解できるため、観る前に前作を確認しておくとより楽しめます。
Q: 『プラダを着た悪魔2』のあらすじは何ですか?
A: 報道記者として活躍していたアンディが、存続危機に瀕したファッション誌「ランウェイ」の特集エディターとして20年ぶりに復帰する物語です。ミランダ、エミリーとの再会と、それぞれの20年後の姿が描かれます。
Q: ロッテン・トマトなど海外の評価はどうですか?
A: ロッテン・トマトで79%(批評家120人)、メタクリティックで61点(批評家46人)と「概ね好意的」な評価でのスタートです。「懐かしさをうまく活かした続編」という評価が多く、前作ファンには満足度の高い仕上がりとのことです。


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