2026年GWはETC休日割引なし+後発地震注意情報──車で出かける人が必ず知るべき2つの新事実

日本生活

スマホでこの記事を開いたあなた、GWに車で出かける予定はある?

もし「ある」なら、今年は例年と違う点が2つある。その2つを知らずに出発すると、財布とリスク管理の両方で痛い目を見る可能性がある。

1つ目はETC休日割引が今年のGWは使えないこと。2つ目は4月20日に三陸沖でM7.7の地震が起き、気象庁が「後発地震注意情報」を発表したこと。この2つは今年限定の話で、昨年のGWには存在しなかった要素だ。

知っている人は対策できる。知らない人は「なんかいつもより高速代が高い」「東北行ったら避難情報が出てた」で終わる。まずは結論から全部話す。

brown wooden post near green trees during daytime

Photo by Lucas Calloch on Unsplash

2026年GWドライブ、例年と違う2つのこと──ETC休日割引停止と後発地震注意情報

最初に結論を整理しておく。

① ETC休日割引が4月25日〜5月6日の全期間で停止
通常のGWなら、土曜・日曜・祝日はETC利用で高速料金が30%引きになる。それが今年は一切ない。残っているのは深夜割引(午前0時〜4時、30%OFF)のみだ。

② 後発地震注意情報(千島海溝・日本海溝沿い)が発令中
4月20日に三陸沖でM7.7の地震が発生し、気象庁が即日「後発地震注意情報」を出した。これは「千島海溝・日本海溝沿いで、より大きな地震(M8以上)が連続して発生する可能性がある状態が約1週間続く」という警戒情報だ。東北・北海道の沿岸部へドライブを計画している人には直接関係する。

この2つを頭に入れた上で、以下を読んでほしい。

ETC休日割引が今年のGWはない──停止の理由と実際いくら高くなるか

去年のGWの話をする。

僕は4月29日の朝8時に東名高速に乗って静岡まで行った。ETC割引が効いていて、往復の高速代が確か3,600円くらいだった。「お、結構安くなってるな」と思いながら料金所を通り過ぎた記憶がある。あれが使えないとなると、同じ区間でも単純計算で5,100〜5,400円になる。往復で1,500〜1,800円の差。家族で行けばさらに痛い。

今年ETC休日割引が停止になった背景には、高速道路の大規模修繕工事の財源問題がある。NEXCO各社は老朽化した橋梁やトンネルの改修コストを確保するため、割引を一時的に縮小する措置を取った。「一時的」とはいえ、GWという最大の需要期をまるごと外したのは大きな影響だ。

これはヤバい。

正確に言うと、ETC休日割引は「土曜・日曜・祝日」に適用される30%割引のことだ。2026年のGW期間(4月25日〜5月6日)は、この休日割引が全日停止になっている。土曜も日曜も祝日も関係なく、通常料金が適用される。

東京〜大阪・東京〜仙台、往復でいくら損するか試算

具体的な金額で考えてみる。

東京〜大阪(東名・名神経由)
通常料金(普通車):約5,500〜6,000円(片道)
休日割引あり:約3,900〜4,200円(片道)
今年の実質負担増:片道で約1,500〜1,800円、往復で約3,000〜3,600円

東京〜仙台(東北自動車道)
通常料金(普通車):約5,300円(片道)
休日割引あり:約3,700円(片道)
今年の実質負担増:片道で約1,600円、往復で約3,200円

車種によって金額は変わるが、普通車なら往復で2,000〜4,000円の追加負担になるケースが多い。ガソリン代が上がっている今、この金額は地味に痛い。GWに2〜3回ドライブするなら合計で1万円近い差が出ることもある。

「知らなかった」では済まないレベルの話だと思う。

深夜割引(0〜4時30%OFF)だけが残っている

唯一生き残っている割引が、深夜割引だ。

午前0時〜午前4時の間に高速道路の料金所(入口または出口)を通過すると、30%OFFになる。この割引はGW期間中も停止されていない。ETC搭載車であれば自動的に適用される。

活用法は2パターンある。

ひとつは「夜出発」。4月28日の深夜0時過ぎに出発して、早朝に目的地に着く。渋滞を避けながら割引も使える。ただし運転の疲労リスクがあるので、2人以上で交代できる場合に有効だ。

もうひとつは「早朝出発で帰り深夜に乗る」。行きは通常料金を払いつつ早朝に出発、帰りは深夜0時に高速に乗ることで30%引きを獲得する。帰りの渋滞ピークを避けながら割引も取れるので、一石二鳥になる。

深夜0時〜4時というのは眠い時間帯ではあるが、GW中の高速道路はこの時間帯なら渋滞がほぼない。割引+渋滞ゼロという意味では、コスパ最高の時間帯だ。

a car driving down a road with mountains in the background

Photo by Nopparuj Lamaikul on Unsplash

後発地震注意情報とは何か──三陸沖M7.7の翌日、東北・北海道旅行をどうするか

4月20日、三陸沖でM7.7の地震が発生した。岩手県沿岸で最大80cmの津波が観測され、津波警報が発令された。

その翌日、気象庁は「後発地震注意情報」を発表した。

この言葉、聞いたことがない人も多いはずだ。2023年に新設された情報で、「千島海溝・日本海溝沿いで大きな地震が起きた後、さらに大きな(M8以上の)地震が発生しやすい状態が続く可能性がある」ときに気象庁が発表する。今回がその対象になった。

対象地域は182市区町村。北海道・青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉の沿岸部が主な対象だ。これらの地域にGWのドライブを計画している人は、この情報を知った上で準備する必要がある。

「注意情報」は「行くな」ではない──正しい理解と準備

「後発地震注意情報」が出た=「行くな」という意味ではない。そこは正確に理解しておきたい。

この情報が伝えているのは「約1週間、巨大地震が発生しやすい状態が続く可能性がある」ということだ。可能性であって、「必ず来る」とは言っていない。また「来ない」とも言っていない。不確実な状況の中で、必要な準備をして行動してほしいというメッセージだ。

気象庁が推奨しているのは、沿岸部に行く際に以下の点を事前に確認すること。

  • 宿泊先・観光地周辺の緊急避難場所の確認
  • 避難経路(海から高台へ)の事前確認
  • 津波警報が出たときに即座に動けるよう、スマホの緊急アラートをオンにしておく

旅行をキャンセルするかどうかは個人の判断だが、行く場合は「準備なし」ではなく「準備して行く」の一択だ。

…でも、そこまで慎重にならなくてもいいのかな、と思う人もいるかもしれない。それは理解できる。ただ、2011年3月11日の東日本大震災は、同じ千島海溝・日本海溝エリアで起きた。あのとき「まさかここまで大きくなるとは」と言った人が多かった事実は、頭の片隅に置いておく価値がある。

海沿いの旅行先でやるべき3つの事前確認

具体的に何をすればいいかを整理する。難しいことではない。出発前に30分あれば全部できる。

① 避難場所をGoogleマップで確認する
Googleマップで「津波避難場所」「緊急避難場所」と検索すると、現地の避難指定場所が表示される。宿泊先の近くにどこがあるかを事前に把握しておくだけで、いざというときの行動速度が変わる。

② スマホの緊急地震速報・津波警報をオンにする
iPhoneならSettings→通知→緊急速報をオン。Androidも同様に通知設定から緊急速報をオンにする。旅行中はマナーモードにしていても、緊急速報は最大音量で鳴る設定になっている場合が多い(機種による)。音が出るか事前に確認しておく。

③ 「高いところへ、すぐ動く」のルールを家族・同行者と共有する
津波のときは「揺れを感じたら、警報を待たずに高い場所へ移動する」が原則だ。「警報が出てから逃げよう」では遅い可能性がある。出発前に同行者全員にこのルールを共有するだけで、緊急時の行動が変わる。

この3つを実行するのに費用はかからない。知識とスマホの設定だけだ。

2026年GW渋滞予測──5月2〜3日が最悪、最大40km超の箇所は

NEXCOが発表した2026年GWの渋滞予測を見ると、今年もかなりきつい数字が並んでいる。

まず総量。10km以上の渋滞が発生すると予測される回数は合計375回。前年より65回多い。この増加は「ETC休日割引がないから分散しないだろう」という読みより、「GWの日程が良くて遠出する人が増える」という予測が勝った形だ。

下り方面ピーク:5月2日(土)〜5月3日(日)
この2日間が最悪だ。東名高速では海老名SA付近で最大40km超の渋滞が見込まれている。中央道は小仏トンネル付近で30km超、関越道は花園IC付近で25km以上の予測が出ている。

上り方面ピーク:5月4日(日)〜5月5日(月・祝)
帰宅ラッシュのピークは5月4日の夕方から始まり、5月5日の午前中まで続く。東名・御殿場付近で35km、中央道・相模湖付近で30kmの見込みだ。

嘘でしょ、という渋滞量だ。

40kmの渋滞というのは、通常10分で通過する区間が2時間近くかかるレベル。休日の気分で出発して渋滞にはまると、車内の雰囲気が一気に険悪になる。それを防ぐには、日程の選択が重要になる。

比較的マシな日程は以下だ。

  • 下り:4月29日(水・祝)午前中——GW初日の午前中は出発が分散するため、午後からの渋滞ピークを避けられる
  • 下り:5月1日(金)——有休取得者以外はまだ仕事の日のため、高速の混雑が少ない
  • 上り:5月6日(水・振休)午前中——最終日だが前日までに帰る人が多く、意外と空いている

渋滞・コスト・地震リスクを全部避けるGWドライブ計画の立て方

ここからは実践的な話だ。ETC割引なし・渋滞375回・後発地震注意情報という3つの条件を踏まえて、賢いGWドライブをどう組み立てるか。

「4月29日午前出発」が最もコスパが高い理由

複数の条件が重なって、4月29日の午前8時前後が今年のGWドライブでは最も効率的な出発タイミングになっている。

理由はこうだ。まず渋滞。29日の午前中は、まだ本格的なGWが始まったばかりで出発が分散している。午後になると一気に渋滞が始まるが、午前中なら主要路線でも15km以内に収まるケースが多い。

次にETC割引がない分、「出発を早める」だけで高速道路の実質コストが下がる。渋滞で余計なガソリンを使わずに済むからだ。1時間の渋滞で増えるガソリン消費量は距離換算で10〜15km分。高速に乗っている間ずっと渋滞なら、ガソリン代が数百円から1,000円単位で増える。

さらに、4月29日〜5月1日は目的地での混雑も5月2〜4日より少ない。宿の料金も若干安いことがある。早めに出発して2〜3泊し、5月1日か2日の早朝に帰ってくるプランが、渋滞・コスト・混雑の全てにおいてバランスが良い。

4月28日に有休を取れる人は、27日の夜に出発して28日を丸一日現地で過ごし、29日に帰るという超短距離プランも面白い。

深夜0時出発で高速代を3割削る裏技

深夜割引(0時〜4時、30%OFF)を最大限活用するなら、「出発は日付が変わった直後」が正解だ。

具体的には5月1日(木)の0時過ぎに出発し、目的地に向かう。翌朝6時頃に現地に着いて、日中を思いっきり楽しむ。帰りは5月3日の深夜0時過ぎに出発し、4日の早朝に自宅着。この往復パターンなら、深夜割引を往復両方に適用できる。

東京〜大阪なら往復で通常約11,000〜12,000円のところ、深夜割引適用で約7,700〜8,400円になる計算だ。3,000〜4,000円の節約になる。休日割引が使えなくても、深夜割引を往復で使えば実質的なコストをかなり抑えられる。

ただし、深夜運転は疲労との闘いでもある。前日に十分睡眠を取ること、眠気を感じたらSAで仮眠を取ることは鉄則だ。割引のために無理をして事故を起こしては元も子もない。2人以上で交代できる体制が理想だ。

road sign on pedestrian lane

Photo by 潇 文 on Unsplash

東北・北海道方面ドライブの判断基準──後発地震注意情報を受けてどう考えるか

東北や道南方面へのドライブを計画している人は、後発地震注意情報をどう受け止めるべきか。

「注意情報の有効期間は約1週間」と気象庁は説明している。4月20日発令なら、4月27日頃までが最も警戒が必要な期間ということになる。GWが始まる4月29日は、その期間の直後にあたる。

判断のポイントは3つだ。

海沿いか内陸か:津波の影響を受けるのは沿岸部だ。内陸の温泉地や山岳エリアへのドライブなら、後発地震注意情報の影響は限定的だ。松島・三陸リアス海岸・函館など海沿いの目的地の場合は、避難経路の確認が必須になる。

宿泊か日帰りか:宿泊を伴う場合、宿泊施設の避難計画を確認しておく価値がある。ホテルや旅館は緊急時の避難誘導を持っているはずなので、チェックイン時に「津波警報が出た場合の避難場所はどこですか」と聞いても全く問題ない。

家族構成:小さな子ども、高齢者、足が不自由な家族がいる場合は、緊急時の移動速度が下がる。避難経路の確認と「すぐ動く」合意が特に重要だ。

繰り返すが「行くな」ではない。「準備して行く」だ。それだけの違いが、万一の場合に生死を分けることがある。

よくある質問(FAQ)

Q: 2026年GWはETC休日割引が使えないのか?

A: 使えません。2026年4月25日〜5月6日のGW期間中、ETC休日割引(土日祝30%OFF)は全日停止となっています。高速道路の大規模修繕工事の財源確保のための一時的な措置です。残っているのは深夜割引(午前0〜4時、30%OFF)のみで、これを活用することでコストを抑えられます。

Q: 後発地震注意情報が出ている間、東北旅行は危険か?

A: 「行くな」という意味ではありません。後発地震注意情報は「千島海溝・日本海溝沿いで巨大地震が発生しやすい状態が約1週間続く可能性がある」という警戒情報です。東北・北海道の沿岸部に行く場合は、①緊急避難場所の事前確認、②スマホの緊急速報アラートをオン、③揺れを感じたら警報を待たず高台へ、という3点の準備をした上で行動することが推奨されています。

Q: 2026年GW渋滞のピークはいつ?

A: 下り方面のピークは5月2日(土)〜3日(日)で、東名高速・海老名SA付近で最大40km超の渋滞が予測されています。上り方面のピークは5月4日(日)〜5日(月・祝)です。渋滞を避けるなら、下りは4月29日午前中か5月1日、上りは5月6日午前中が比較的マシな時間帯です。

Q: ETC割引なしで高速代はどれくらい増える?

A: 路線や車種によって異なりますが、往復で2,000〜4,000円程度の追加負担になるケースが多いです。東京〜大阪の往復なら約3,000〜3,600円、東京〜仙台の往復なら約3,200円程度の差が生じます。深夜割引(0〜4時30%OFF)を往復で活用すれば、この差をかなり取り戻せます。

Q: 後発地震注意情報の対象地域はどこ?

A: 2026年4月20日発令の後発地震注意情報の対象は、北海道・青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉の沿岸部を中心とした182市区町村です。これらの地域、特に海沿いのエリアに旅行する際は避難経路の事前確認が強く推奨されています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました